下野紘さん(持賀大祐役)、立花慎之介さん(立花戀役)
――久しぶりに大祐と戀を演じられた感想をお聞かせ下さい。
下野:正直言うと油断してました(笑)。前作では、自分の中で想定していたよりも、すごい高いテンションのキャラクターになってしまって……
昨今ここまで全体を通してハイテンションという作品もなかなかないので、面白かったという反面、もしかすると次はないかもしれないなんて思っていたりしたんです。何よりね、テンション高すぎてうるせーだろうなこのCD!
一同:(爆笑)
下野:と思ってたらですね、Re!バウンド……Re!バウンドですよ!!! いやー、ホントだからびっくりしましたね。
でも、いざ収録が始まってみたら、楽しいんでしょうね、サクサク進んでいくなっていう。
立花:このCDの企画自体が、ダイエット法について詳しく説明し、それを実践していくという内容なので、「HOW TO」ドラマCDなのかなって前作の時思いました。こういうCDを聴いているお客さんは面白いのか、それとも実践するために買うのか、どっちなんだろうって。
今までの僕の仕事の傾向として、HOW TOのCDはだいたい1巻で終わるパターンが多かったんです。
下野:だいたいそうですよね。
立花:だから、まさかの2巻目のお問い合わせをいただいた時に、「まじか!」って思いました(笑)。ちょっとびっくり!
下野:そうそう!
立花:続いたことに驚きと嬉しさと、また下野くん大変だなっていう(笑)
一同:(爆笑)
立花:このCDの一番の面白さって、もちろんダイエットの実践というのもあるんですけど、キャラクターの中の人の面白さをどこまで出せるか、それがすごくあって。今回、朝10の仕事なのに下野テンション高いなってところから始まったので、これはオレも負けてらんないなと。
戀は途中から駆け付けてくる設定で、そこからは非常に楽しく掛け合いさせていただいたんですが、意外にシリアスなシーンもあって、楽しさとシリアスとダイエットがすげー混ざってるCDだなと思いました。
だから感想として、一つの作品の中でいろんな面白さが楽しめるドラマCDだというのはありますね。
──今回、前回と比べてお二人の掛け合いが多かったと思うんですが、印象的なシーンを教えて下さい。
下野:そうですね、色々ありすぎて……。
立花:(爆笑)
下野:とにかく駆け抜けてきたので、今一番記憶にあるのは、戀と一緒に十ヶ条(リバウンド防止プログラム)を実践するところですね。
あれはドラマではなくコント、いやリズム漫才に近いなっていう。あそこはやっぱりかけ合いの面白さを一緒に創り出していく見せ場だったと思います。
戀が一緒にいてくれて頼もしかったし、ああ一人じゃないんだなってものすごく実感させてもらったシーンですね。
立花:僕も下野君と同じで、大祐をたき付けていかに十箇条を実践させるかっていうところですね。
あそこのやり取りってページ的にはさほど多くはなくて、逆に短いシーンで十ヶ条を実践していくという手順だけを踏んでいくわけです。会話と言うよりは、箇条書きになっていることをどんどん流れでやっていくところなので、切り替え方が難しい。前の台詞と次の台詞でまったく違うことをやらなければならないので、それをいかにテンションだけで乗り切るかっていう。
初めに台本読んでこれ大丈夫かなと思ってはいたんですけど、やっぱり下野君が今まで作ってきたノリがあるので、そこに乗っかっていかないと処理できないと思いました。そういう意味で僕の中であのくだりはブートキャンプでした(笑)。
下野:もう、完全なる力業で(笑)。
立花:さすがに下野君も芸歴が長いので、なんの打ち合わせもなくすんなりとやれました。これも日頃の仕事の賜物かなと。
──それぞれのキャラクターについて思うところを聞かせて下さい。大祐は前回あれだけ頑張ったのにリバウンドしてしまいましたが……。
下野:そうですね、大祐に一言言えることがあるならば、おまえのせいで大変なことになってるんだからな、と(笑)。
立花:戀は基本的にはぶれないんですが、前回のように太った大祐を毛嫌いするのではなく、どちらかというと親身になって手助けしてあげるというのが今回のCDでの役回りですね。もちろん照れ隠しというか、ツンデレみたいにはなってますが(笑)。
──すごい女房感出てましたよね。
立花:そうですね、それは感じました(笑)
──前回、下野さんは日頃からダイエットに気を遣っているとか、立花さんは体を鍛えているとかお聞きしたんですが、そういったことを継続するコツやアドバイスがあったら教えて下さい。
下野:よく言われることですが、人に見られるってことを意識すると、ダイエットや食生活に気をつけようっていう方向に意識が傾いていくかもしれないですね。
僕も前作の収録の時よりも露出というか表に出る機会がすごく増えたので、ちょっと気を付けなきゃって本当に思えるようになりました。あと、そういう本が事務所にぽんと置かれていたりすると、気になって読んじゃったりします。
最近は、朝起きたらとりあえず一杯の水を飲む。まさに今日の収録で言っていた腸内環境を整えるところから毎朝始めていこうと。それから、いろんな特殊な乳酸菌が入っているヨーグルトを飲む。その1時間後くらいに食事をする。
一同:へえ!
立花:下野君が言うように、僕らは人から見られる仕事でもあるので、常日頃から見られてるという意識を持つと、太れなくなりますね。僕らにとってはそこが一つのセーフティネット、ラインになるんじゃないかと。
だから、好きな服とか着たい服がある人は、たぶん痩せられると思うんですよね。
ダイエットするコツとか維持するコツっていうのは、体型にあった服を着るんじゃなくて好きな服を着るんですよ。可愛い服かっこいい服って、ふくよかな人向けのサイズってなかなかないので、それを着たいって思う心が、ダイエットを成功させるかもしれないと思ったりします。
──逆に、継続してきたけど途中で諦めてしまったというエピソードはありますか?
下野:腕立て伏せですね。やっては途中でやめてを繰り返していたら、ある日言われたんです。
「あれー、おまえなんか前よりも胸成長してね?」って(笑)。
立花:腕立て伏せは、基本的に腕の筋肉が付くんじゃなくて胸筋が付くってこと?
下野:手の置き方とか、やり方によります。恐らくですけど、僕は完全に胸が育つ方ばかりをやっていたと思います。ただ単に胸ばかりデカくなるから止めました。
一同:(爆笑)
下野:あと、ゲームとかありますよね。
立花:ゲームの断念は、わかる。ゲーム好きは変わらないんですけど、歳を経るにつれて、「あ!あのゲームやりたい」って思っても、買った瞬間に満足して手を付けないってことが増えてきて……あとは、「このゲーム面白そうだけど100時間やろうと思ったらオレ1年以上かかるんじゃない?」って想像しちゃうと、その瞬間にうーんって思うことが増えてきました。
下野:うん、わかる!
──もしさらに続編が出るとしたら、こういう展開がいいなあとか、お二人が望むことを聞かせて下さい。
下野:人を増やして下さい。
一同:(爆笑)
立花:オレもいま真っ先にそれ思った!
下野:人を増やして下さい!!!
一同:(大爆笑)
下野:レギュラーの人を増やして下さい!
立花:ゲストじゃなくてね!
下野:一緒に! 一緒にやってくれる人! 募集してます。
立花:ここまではマシューさんも含めメイン3人しかいないので。でも下野君の場合、一緒にやってくれる人じゃないとだめだよね。
教える側の人だと、結局自分がダイエットし続けないといけないことに変わりない。それだと台詞量変わらないから。
下野:(爆笑)
立花:戀の立ち位置としては、今回みたいに途中から一緒にやらなきゃいけないと大変になってくるので、もうちょっとクールなキャラクターで居続けたいなと。
下野:そうですか? ぼく結構教授好きでしたよ!(爆笑)
立花:ダイエットに関してのかなり細かい知識みたいなものはすごく勉強になるので、そこは維持しつつ、キャラが増えたらいいなと……。
でも結局どうやってダイエットするかだよね、問題は。
下野:その大前提だけはなくしちゃいけないですけどね……。
立花:それ以外で僕らが楽できる展開でしたらなんでもいいです。
一同:(爆笑)
下野:正直! 正直です! 正直でした。
立花:特に大祐はのどが枯れるからね。ま、枯れるような演技をしたのは下野君ですけど(笑)。
下野:自分でやってて、オレ運動してるわーって気はしますね!!
立花:キャラが半分ぶっ壊れてるような楽しいCDでもあるので、それをもっと多くの人数でわいわいできたら楽しそうだね。
──最後に今作を楽しみにしてる方にメッセージをお願いします。
立花:ちょうどこれから夏休みに入る時期で、夏に向けてのダイエットとしては遅いかもしれないですけど、夏もまだこれからが本番なので、ぜひこれを聴いてダイエットの参考にしていただきたいなと思います。
今回、デトックスだったり、身体の内側を整えるという非常にためになるCDになっていますので、人によっては合わないこともあるでしょうが、ちょっとずつ試してみていただけたらと思います。
あとはわれわれのかけ合いだったり、作品の楽しさみたいなものを肌で感じて頂けたら嬉しいです。
下野:ダイエットという要素をふんだんに取り込み、いろんなことを教えてくれるこのCDをぜひ沢山の方に聞いて頂きつつ、一緒に頑張っていただけたら嬉しいなって思っております。
あと、さらに続編は出るのかどうか、これは本当に皆さん次第だと思いますし、ものすごく楽しんでいてくれるなら、「楽しんでるよ」っていうファンレターを送って頂けるともっと頑張ろうという気になります。あの……不安になるんです! 僕は今何に向かって走っているのだろうか、と。
一同:(爆笑)。
下野:なので、ぜひとも「これうるせえな!」っていう意見じゃなく、「いや下野さんこれすごくいいっすよ」「楽しいですよ」「ためになります!」っていう感想を送っていただけると有り難いです。
まずはこの「Re!バウンド」を聴いて、皆さんにいろいろと楽しみながら勉強して頂ければ嬉しいです。これからも引き続きよろしくお願い致します!
一同:ありがとうございました!!
photo / 木村健太郎