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オリジナル朗読CDシリーズ
続・ふしぎ工房症候群
EPISODE 6「母さん、ごめんね」
吉野裕行 ≪原作:竹内葵≫

商品の情報

・発売日 : 2008. 9. 24
・フォーマット : CD
・構成数 : 1
・定価 : ¥2,000(本体価格) + 税
・発売元 : Cosmic★Gate
・販売元 : avex marketing
・規格品番 : XNCG-10007

商品の紹介

日常に潜む些細で不可思議な出来事──
あなたは「ふしぎ工房」を見つけることができるでしょうか?

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話題のオリジナル朗読CDシリーズ続編第六弾!
人気声優・吉野裕行の語りで、若年性アルツハイマー病に冒された母の介護、そして職を失って追い詰められた主人公が「心中」を決意するに至る心の葛藤を描く!!

<物語>
母は女手ひとつで僕を育ててくれた。昼も夜も身を粉にして働いた母……
父親の思い出はない。僕が物心つく頃にはすでに病気で他界していた。それからはずっと母が父の代わりもしてくれていた。だから寂しいと感じたことは一度もなかった。
幼稚園から小学校、中学校、高校、そして大学──母は僕のためだけに生きてきた。だから就職してからは、今度は僕が母を守るつもりで懸命に働いた。
僕たちは母子家庭ではあったけれども、お互いに支え合い、常に笑いの耐えない幸せな家族だった。母があの病気になるまでは……
若年性アルツハイマー──
認知症のひとつで記憶障害を起こし、どんどんともの忘れが酷くなる。しかも若ければ若いほど進行が早いという。
母はまだ四十代後半だった。そして病状は刻一刻と悪くなっていった。
食事の支度どころかお茶も満足にいれられない。字の読み書きも難しくなり、自分の名前さえ書けなくなった時にはがく然とした。そして徘徊──
母の介護のために僕は職を失った。再就職の道もなく、市役所に生活保護の申請をしてみたが、僕自身が健全であるという理由で退けられた。貯金も底を尽き、これからどうして暮らしていけば良いのか途方にくれていた時、母から信じられない言葉を聞いて、僕は驚愕した。
僕の顔を見て、「どちらさまでしょうか?」と。
母はついに僕のことまで忘れてしまった。もう生きていく気力はない。絶望感の中で、僕は「心中」を決意する……

収録内容

1 . prologue
2 . 思い出の場所
3 . 幸せだった頃
4 . 忍び寄る病魔
5 . 募る不安
6 . 母の病名
7 . 症状の悪化…そして解雇
8 . 記憶から消えた僕…
9 . ふしぎ工房
10.諦めの朝
11.死の決意
12.お前だけは…母の叫び
13.epilogue